「自然体験は生きる力を養うこと」
子どもたちは経験をすることによって、たくましく成長します。火は熱い、栗のトゲは痛い、木を切るのは大変、服が濡れたら寒い、虫を強く掴んだら動かなくなった、自分で作ったご飯はうまい、などなど。経験・体験することが学びになり、初めて本当の意味で「知る」ことができます。
そして、経験することで「できた!」が生まれます。
木を切れるようになった!木に登れた!火をつけられた!など、やったことなかったけどできた!という経験が自己肯定感をあげ、子どもの成長につながります。
自然体験の中にはそんな「できた!」の体験・経験が詰まっています。
「子どもたちにとっての居場所」
受け入れられ、認められ、ただいるだけなのにホッとする。そして楽しく大笑い!だから行きたくなる。そんなクラブ。
木こりクラブは学校でも塾でも習い事の教室でもないからこその役割があり、本来の自分が出せる場所になって欲しいと願っています。
「スタッフの関わり方」
待つこと。これが大人(スタッフ)の基本姿勢です。
教えることで学ぶこともあれば、自分で経験したことで学ぶこともあります。後者の場合、子どもたちが経験しなければわかりません。しかし、大人がやればすぐできるものが子どもがやるととても時間がかかります。だから「待つこと」が必要になります。
例えば、ご飯作りにも時間がかかるし、火起こしするのも、ノコギリで木を切ることにも時間がかかります。時間がかかってもいいからやる。大人はやってあげない。経験する機会を奪わない、そして子どもたちのことを信じる。それが大人たちの役割です。
「”木こり”という名前の由来」
“木こり”とは林業家のことですが、子供たちに林業家になってほしいというわけではありません。(もちろん森を守る林業家になってくれるのはとても嬉しいことです。)
“木こり=田舎の人=なんでもやる人”
田舎の人は自分たちでなんでもやりました。畑も開拓し作物を育て、鶏や牛を飼い、山で食べられるものはなんでも知ってる。時には集落をあげて家も作りました。近代化すると、トラクターや油圧ショベルを運転し、壊れたチェンソーや刈り払い機は自分で直してしまう。最近流行っているDIYも単なる棚や机を作るとかではなく、基礎の土台から納屋やピザ窯まで作ってしまう。このようななんでもやる精神が田舎の人にはあります。
子どもたちの外遊びが少なくなり、勉強や塾ばかりで頭でっかちになりがちな今こそ、自然の中で5感を使い、自分自身で行動してみる。そうして生きる力を養い、成長してくれることを願っています。
「安全について」
自然体験にはリスクが付きまといます。ノコギリで手を切る、焚き火でやけどをする、こけて怪我をするなど、どうしても防ぎきれないものがあります。木こりクラブでは保険会社の傷害保険に加入しています。通院や入院の際には、その保険内での対応とし、それ以上の責任は負わないものとします。このことをご同意の上、活動にご参加いただくようお願い申し上げます。