今回の木こりクラブは「秋の森であそぼう」です!
水鉄砲作ります!とか、焼き芋焼きます!とか、何か決まっているわけではありません。
子どもたちのやりたいことを実行するというフリーの活動です。
10人いれば10人違う意見を持っていて、時間も10時から15時と限られています。
どういう形に仕上がっていくのか開いてみないとわからない。
一体、どんな1日になるでしょうか!
さあ、今日も元気に集合です!
朝のお話タイム。
みんなのやりたいことを聞きます。
「竹馬づくり、机づくり、焚き火、犬のちゃちゃとの散歩、普通に遊びたい」という意見が出ました。
似たもの同士をくっつけて、それぞれ実行していきます!
まずは竹馬づくり!
竹馬を作る子たちはちょうど良いサイズの竹を森に探しに行き、伐採して運び出しました。
帰り際の斜面で竹をいくつか転がしたところ、転がった竹の上を竹が滑っていくという現象を発見しました。
竹同士は滑ることに気づき、
そこから派生した遊びがこれ。
竹の滑り台です(笑)
今まであるようでなかった竹の滑り台!
そこからは竹馬のことはすっかり忘れ(笑)、竹の滑り台作りに没頭していました。
切り出してきた竹3本では安定感が足りず、再び山へ行き、竹を切り出しました。
そして4本の竹を並べ、調整を繰り返し、最高の竹の滑り台を完成させました!
次は机づくり!
机を作る子は頭の中で設計図ができているようで、太めの木と竹を切りに行きました。
いろんなサイズの木がある中で、切れそうなサイズの中では最も太めの木を選びました。
この木は推定20年以上生きています。その木を倒すことは命を一つ奪うことです。
それでもこの木で机を作るのか?と覚悟を聞き、切り出しました。彼はここからとっても頑張ります。
机の足に使う竹も切り、机の板に使う重い木を運び出しました。この木は本当に重かった!
広場に持ち帰り、机のサイズを想像して玉切りしました。
この玉切りするだけでも大変なのに、頑張って作業していました。
本人が想像している以上に工程が多いため、今日は完成できませんでしたが、今後も続けていくとのことです!乞うご期待!
次は焚き火!
焚き火について漫画を読んで予習してきたようで、松ぼっくりで火を付ける実践をしていました。
残念ながら松ぼっくりは湿っていたため、着火しませんでした。
なので他に持ってきた杉の葉っぱや枝、ワラを使い、着火させましたが、なかなか安定せず消えてしまい、何度もチャレンジすることでマッチはほとんど無くなってしまいました。
午後はその反省を生かし、杉の葉っぱを大量に集め、枝を組むのも地面に直接ではなく、地面に乾燥させた薪を敷き、その上に杉の葉っぱや枝を組みました。
そしてついに火起こしが成功・・・!
念願だったマシュマロも焼いて食べることができ、この笑顔。
犬のちゃちゃとの散歩ではゆったりとした時間が流れていました。
普段の活動ではちゃちゃと散歩するのはオマケプログラムで、あんまり時間を取れません。でも今日は好きなだけリードを持ち、好きなだけ散歩ができるということで、満足できる時間だったようです。
また5年生の子が、ぐいぐいと進むちゃちゃに対し、どうリードしていくのか悩む場面もありました。
言う事聞かない犬に悩む5年生。言うこと聞かない子どもに悩むお母さんの気持ちに似てるよねということで、親の気持ちに思いを馳せたようです笑。
それ以外にも生花を作ったり、
出前そば店を営みはじめたり、
くっつき虫戦争をしたり、
松ぼっくり野球をしたりと、
さまざまな遊びをし、
あっという間に1日が終了しました!
自分のやりたいことを最初から決めている子もいれば、活動中にやりたいことが決まっていく子もいます。
フリーな活動だからこそ、子どもの心から出る自発的な活動になります。
自発的な活動になると、子どもは自分で考えて工夫します。
試行錯誤し、探求していく力はまさに生きる力かなと思います。
今回の子どもたちは研究者のようでした。
フリーの活動はどんなことが起こるかわからないので、対応するスタッフ側も試されることになりますが、毎度やって良かったと思えるプログラムです。
今日も良い1日でした!
ありがとうございました。
木こりクラブ
庄司達郎