本日の活動は「正月飾りを作ろう」
正月飾りの一つである「しめ飾り」を作ります。一体どんな仕上がりになるのか、楽しみです!
(*活動中は「しめ縄」と言っていましたが、しめ縄は神社などで飾るもので、今回みなさんが作ったものは「しめ飾り」でした。)
今日も元気に集合!
しかし!あいにくの雨!11月に続き、2回連続です。逆に慣れてきました笑。

朝の集い
1日の流れを確認します。

そして本日の先生、
自称縄ない歴40年のベテラン(年齢詐称?)けんじ先生の登場です!


本日は「縄ない」と「しめ飾り」の2つを体験します。
まずは縄ない。稲藁を束ねて縄にする伝統技法を体験します。
藁の芯以外の余分なところを取り除き、ハンマーや木の棒で叩いて柔らかくします。

柔らかくなった藁の束の端を束ね、2つに分け、くるくる回転させて、縄にしていきます。
子どもの手では小さく、難しいですが、果敢にチャレンジ!



できた!

1本の稲だと切れてしまうけど、縄にすれば引っ張りあっても千切れない。



次はしめ飾りづくり。
3本の縄を締めていく作業は3人で協力しないとできません。
縒(よ)った3本の縄をそれぞれで持ち、締め方向を間違えないようにやるのですが結構こんがらかります。

協力プレイが重要です。


締め終えたら、飛び出している藁の端などをチョキチョキと切り落とし、


最後に紙垂(シデ)を作り、つけたら完成です!


しめ飾りを作っている最中、寒くて焚き火に向かう者たち続出。


徐々に増えていく焚き火メンバーたち笑。焚き火の暖かさ、ありがたや。

そしてお昼ごはんです!
小雨は気にせず、焚き火の前で食べる笑。


午後は自由タイム!
*わら細工の続き。
わら人形を作りたい!という希望。


呪いの人形か!と思いきや、可愛い仕上がりに。
(調べてみると、藁人形は呪いとは別に、厄除けや守り神、豊作祈願など、生命力豊かな穀物から作られる縁起物でもあるそうです。知らなかった!)
そこからいろんなわら細工に派生しました!
ワラスビー(わらのフリスビー)

勇者の剣ワラセイバー

勇者(ワラセイバー)と、魔王(ワラのムチ)の戦い


ワラハンマー
だいぶふわふわとしたハンマー笑。

太いしめ飾りも作りました!


*米を炊く。
藁についていた脱穀しそびれた米を発見し、それを炊いて食べよう!という話になりました。
そうと決まれば動きが早い!脱穀し、米を集めます。

籾摺(もみす)り。最初は爪を使って剥がしていましたが、途中から板と棒を使った効率的な籾摺りへ。



籾摺りおわった玄米は竹筒の中へ。アルミホイルで蓋をして焚き火に入れて、炊きます。

それから約20分・・・。


普通に炊けてました!
食べてみると、、、



普通に美味しい!ちゃんと炊けていました笑。
*門松づくり
真竹を切りに行き、門松を作りました!



*犬のちゃちゃの散歩、猫カフェ。
ガールズトークで盛り上がる。


最後にふりかえり。楽しかったことを聞きました。
これにて本日も終了です!

日本人の主食である米。その副産物として大量に出るわらは、昔から色々なものに使われてきました。
例えば、草鞋(わらじ)や蓑(みの:防寒着)などの人が身につけるものから、納豆を包む「つと」、神事で使われたしめ縄やしめ飾り、農業でも土を覆うマルチ、家畜の飼料など…非常に汎用性が高いものでした。

今回はしめ縄飾りを作りましたが、午後の活動では色んなわら細工が生まれ、子どもたちの発想に応えられるわらの自由度の高さを実感しました。

そしてまさか、わらについているお米を炊くという発想が生まれるとは思ってもいませんでした。脱穀・籾摺り(しかも籾摺りも進化するという)もしていました。

今までの焚き火や野外炊事などの経験を活かして、できることが増えてきたと感じます。
いろんな気づきと遊びが生まれ、非常にクリエイティブな活動になりました。
今年の活動もこれにて終了です。
あっという間の1年でした。思えば、いろんな思い出があります。縄文土器やイノシシ鍋、流しそうめん、キャンプ、釜焼きパンなどなど。そんな活動を通じて、たくさん遊び、たくさん笑いました。

月に1度の関わりですが、毎回会うたびに背丈も心も成長していく子どもたちに毎度驚かされます。今年も子どもたちの成長を見続けられたことを非常にありがたく思っています。
来てくれる子どもたち、送り迎えしてくれる親御さんたち、協力してくれる老若男女なスタッフたち、この場所を貸してくれている地主さん、犬のちゃちゃと猫の茶太郎。いつも暖かく見守ってくれる自然たち。皆さんのおかげです。感謝しております。

おかげさまで今年も一年、良い活動ができました。
また来年もよろしくお願いします。
皆様、良いお年をお迎えください!
木こりクラブ
庄司達郎


