今日の木こりクラブは「薪を作ろう!」
新年1回目は大きめの木を伐採しての薪づくり!
絶対に一人ではできない作業です。みんなの力を合わせて頑張ろう!
寒空の中、子どもたちは元気に集合です!
朝のお話は、
桃太郎に出てくるおじいさんがやっている柴刈りとは何か!?
二宮金次郎の背負っているものは何か!?を切り口に、
電気・ガスが無い時代は木や枝で火を起こして使っていたんだよという話をしました。
なので、木は薪としてちゃんと利用するために切ります。ただ遊びで切るわけではありません。
やることがわかれば、ヘルメットの準備をして、山へレッツゴー!
伐採木はこちら。2本立ちのカシの木です。高さは20mほどある大きな木です。
2本立ちなので1本どちらかを残して、切ります。
太い方を切るのか、ちょっと細い方を切るのかで、話し合いがヒートアップ!
木のためを思うと細い方を切って太い方を残した方が良いんじゃないか?倒しやすい細い方を切った方がいいんじゃないか?太い方が空間があって倒しやすいんじゃないか?太い方を切る経験を積んだ方がいいんじゃないかなどなど話し合いが盛り上がります。
どちらも意見も正しいので判断が難しいのですが、今回は太い方を切ることにしました。(太い方を切った後の空間で細い方が光合成でき、より成長するため。)
切る方向を考え、受け口を作ります。(木を切る時、①受け口・②追い口・③ロープで引いて伐倒という流れ。)
ノコギリを引くのに疲れたら交代という流れで、みんなで協力して切ります。
このカシが想定以上に硬い材だったため、なかなかノコギリが進みません。
苦戦しつつも交代しながら、ずっと頑張り続ける子どもたち。
途中、倒れてしまっていた杭を起こして打ち込んだり、ロープ張ったり、ヒイラギの葉っぱをくるくる回す謎の集団「農民」が現れる!?
その様子を実況中継する子たちも笑。
やっぱ子どもは遊びの天才だなと思います^^
頑張りに頑張り続けた子どもたち。
残りわずか!
最後は拾った棍棒でエイヤッ!
ころっと受け口の三角が取れた時「おおおお」という声が上がる笑。
ついに!ようやく受け口を作れました!!!
時間はあっという間の12時半!すっかり遅くなってしまいました。
とてもお腹が空いたのでお昼ごはん!
2m以上離れてソーシャルディスタンスランチです!
午後は残りの追い口を入れて、ロープで引き倒します。
追い口は切りやすいため、スムーズに進みました。
そしてロープを設置し、
みんなで息を合わせて牽引し、引き倒します!
バキバキ!
木が密集しているので、他の木に引っかかりました!
追い口の調整をし、何度も引いてようやく・・・
バキバキ、ドサーン!!
無事に倒すことができました!
年輪を数えると29歳。ぎっしりと身の詰まった良いカシでした。
運びやすい大きさに切り、ロープを使って運び出します。
ロープでの運び出しは掛け声が大事!4人1組でせーの、よいしょー!という掛け声が響きます。
玉切りは大変なので、チェンソーで手助けをします!
玉切りした材より、チェンソーから出た切り粉に夢中になる笑。
切り粉を拾い集めて、
焚き火にポイ!
そして、本題の薪割り開始です!
・・・しかし!ここで問題発生!
なんと、カシが硬過ぎて割れないのです笑。
薪割り用クサビも、おしゃれ薪割り器も、歯が立たない。かろうじて斧でがんばれるか、、、
なんとか割り切って、楽しみます。
恐るべしカシ。
割った薪はお土産にして持ち帰りました。
というわけで本日の活動も終了です!
今回切った木はカシの木。
カシは萌芽更新と言って、切り株から新しい芽が生えてきて、また大きく成長します。
昔は薪や炭、焚き木としても使われていました。
電気・ガスが普及し、薪や炭、焚き木を使わなくなって、50〜60年が過ぎました。
森は放置され、使われなくなったことで鬱蒼とした暗い森になり、そんな森が全国各地にあります。
暗い森になることで、明るい森が好きだった小さな植物たちが消え、生物多様性が失われつつあるのです。
本日の活動で昔の暮らしを体験しつつ、暗い森になってしまった整備に一役買えたかなと思います。
いずれ、木こりクラブの子どもたちが暗い森を整備する日が来るでしょうか・・・?笑。
何より森に親しんでもらうこと、楽しんでもらうことが1番大事なことです。
今日もマスク越しではありますが、たくさんの笑顔が見れました。
では、ありがとうございました!
木こりクラブ
庄司達郎